定期的にフェイシャルエステに来られるお客様が瞼のしみを気にされていて、皮膚科で相談しているそうです。
皮膚科の先生はいろいろな可能性を探っていて、とりあえず肝斑の可能性を考えて薬を出したり飲み薬を出したりしてくれているとか。
肝斑は両頬の左右対称に出来るモヤ~っとしたしみで、ホルモンバランスが崩れた時にできやすいしみです。
妊婦さんがよく出来たりしますね。更年期の方も。
見る方向によって見えたり、見えなかったりする場合もあり、いつの間にか消えてなくなっている場合もあります。
先生は「そばかす なのかしら?」とも言われていたそうです。
そばかすは鼻から頬の周りを中心に小さな斑点が広がるしみで子供のころから出来ることが多いです。
紫外線の影響で濃くなったり、大人になるにつれて薄くなったりします。
お客様のしみは両目瞼で左右対称、ハッキリ輪郭のあるしみで、そばかすのように斑点になっているしみです。
紫外線の強い夏場などに特に濃くなります。
お客様は「薬を使ってもよくならない。」とおっしゃっていました。
しみは先生の言われるように「肝斑かもしれない」「そばかすかもしれない」「老人性色素斑かもしれない」可能性もありますが、1つだけで存在するのではなくて、それらが混合されている場合も多々あります。
「レーザーはなるべく最後の手段で、でも目だからねぇ~」と先生がおっしゃっていたそうです。
瞼のレーザーは、目なので、あまり皮膚科ではやりたがらないかもしれません。
やるとしたら、コンタクトレンズみたいなものを使用して目をガードしながらやるみたいですが…ちょっと怖いですね。
ただ、私の思うには、年齢的ないわゆる「 老人性色素斑 」の可能性を考えるのと、お客様のクリームなどの塗り方を見ていると、非常にゴシゴシとかなり圧をかけて塗っていたので、それが大きな原因の1つになって色素沈着してしまっている可能性も大きいのではないかと思っていて、それについてアドバイスさせてもらいました。
目の周りの皮膚は大変に薄いので、力が入ると皮膚に負担がかかるし、皮膚の中で毛細血管が傷ついたりすることもあるかもしれません。
朝の洗顔でゴシゴシ、化粧水や美容液や乳液、クリームなどでゴシゴシ、メイクでゴシゴシ、夜もクレンジングして洗顔して、基礎化粧品を塗る作業で、1日に何回もゴシゴシと圧力をかけてしまい、それが毎日となるとかなりの負担です。
花粉症やアレルギーで目の周りが痒くなって、何度もかいてしまう人は皮膚が色素沈着している場合があります。
皮膚の中で毛細血管が傷つけば、それがしみに繋がることもあります。
まずは毎日のお手入れを力を入れすぎないようにすることが一番の近道に思えます。
すぐには消えないけれど、徐々にターンオーバーが繰り返されていけば、しみが薄くなってくる可能性もあります。
レーザーを使ってしみを焼いたとしても、原因が毎日のお手入れにあれば、またすぐに出来てしまいます。
皮膚科の治療と並行して、毎日のお手入れの癖を直すのと、紫外線防止対策をされると良いですね。
お客様は帽子をかぶったり、日傘を使ったりと対策されているので、それにプラスして大き目のメガネも用意するといいと思います。
サングラスの色の濃いものは目の瞳孔が開いてしまい紫外線が目から入りやすくなるので、なるべく色の濃くないものが良いと思います。
私も今年メガネを作ったのですが、「サングラスでなくても普通のメガネでも紫外線をカットできますよ」と言われ、視力が弱くて度がきついので、眼鏡屋さんと相談して、なるべくレンズが大き目になるフレームを選んで、色を入れずに普通のメガネを作りました。
色を入れることもできたのですが、眩しさはそれほど感じないので色を入れず、その代わりにオプションで顔とレンズの隙間から入る紫外線をブロックできるというレンズにしてもらいました。
色を入れなければ一年中、昼夜問わず使えます。
扱っている商品がショップによって違うと思うので相談して選ぶといいですね。
年齢が上がれば、お肌の気になるところが増えてきます。
赤ちゃんが大人になり、年を重ね、老いていくのは自然の摂理ですから否定はしません。
それでもお手入れや日々の習慣を変えていくことで、肌老化のスピードを緩めていくことは出来ると思っています。
お肌のお手入れにより、肌老化の時間を少し巻き戻して、そこからなるべく緩やかなカーブを描いていく。
それが私のエイジングケアの考え方です。
瞼のしみに悩んでいるとはいえ、お客様のお肌のトーンは年齢的にみても、とても明るいです。
気になる しわ などもありません。
それは定期的にサロンに通い、自分でもお肌のことを気にして生活を送ってこられたからだと思います。
何もしない自分のお肌と、出来る範囲でお肌を労わる自分のお肌、老化のスピードは全然違ってくるはずです。